vol.42

ビジネスマンの着こなしルールブック 仕事のできる人は小さめのスーツを着ている

第1章:出会って1秒、瞬殺されないビジネスマンになるために、第2章:目指すのは個性のある上級者でなく知性のある中級者・・・ タイトルとその章立てに引き寄せられて手に取った書籍から抜粋、ご紹介します。

 

第1章:着こなしに必要なのはセンスではなくルール

普段スーツを着ているビジネスマンにこそ着こなし術を知ってほしい。そこで考えたのが、 “ センスではなくル-ル ” というコンセプトでした。ファッショナブルに目立ったりする必要はありません。ビジネスのようにルールをひとつひとつ身につけていけばいいのです。まずは、“ 適正サイズのスーツを着る ” 色で迷ったときは、“ 凛々しく見えるネイビーを選ぶ ” 体得すべきルールの数はそれほど多くありませんが、気をつけなければいけないのは、ルールは常に変化するということ。古いうんちくに安住して、したり顔をしてはいけません。ルールの棚卸と改訂を心掛けていきましょう。
そのために、時代の潮流そのものに注意を払うように心がけたいものです。

 

第3章:スーツの着こなしだけで紳士道を語るなかれ

この章は着こなしだけでなく、ビジネスマンの基本マナーについてもわかりやすく語っています。

■メールはビジネス書類であることを知る
手書きの礼状が感情を伝えるツールとして有効な一方で、メールはビジネス書類であることを自覚すべきだと思います。つまり、仕事の用件が「確実に、わかりやすく、漏れなく」伝わらないと意味がありません。
メールは最初に結論、その後に各論。これが基本です。
例えば、「〇〇の納品についてのお願いです」と始まり、納品してほしい商品名、個数、納期、納品先の住所や受取人について各論していく。これは英語のスピーチの際の進め方と同様であると考えるとわかりやすいかもしれません。
そのメールを受け取った相手がインラインで返答しやすいように、「1.商品名は~」「2.個数は~」「3.納期は~」と区切って、必要とされる回答ポイントを一目で認識できるようにすることも大切。

■携帯電話にかかってきた着信への正しい一声
特に会社携帯で受信したときに、まずなんと言うべきでしょうか。
「もしもし」、これは不正解です。「申す、申すの略語だから避けるべき」「電話が聞こえづらかった時代の名残だから使うと失礼」などが理由です。オフィスで受けた電話には「はい、〇〇商事です」と快活に会社名を名乗るというのがビジネスマナーの教え。であるならば、個人の会社携帯にかかってきた電話には、「はい、〇〇です」と自分の名前を名乗るのが筋ということになります。
携帯電話への第一声で、素晴らしい見本に出会いました。
仕事仲間のW氏に連絡すると、「山本さん(筆者の山本晃弘氏)、お疲れ様です」と第一声を発します。携帯に番号登録がある相手から着信があった場合、表示で確認して電話を取ると同時に相手の名前を呼びかけるのです。電話を待っていたかのような対応に、発信したこちらはうれしくなってしまいます。

 

時代で変わるおもてなし

「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」総合1位の常連、加賀屋女将の小田真弓さんのインタビュー記事が目にとまりました。上述の書籍の中にある「気をつけなければいけないのは、ルールは常に変化するということ」と被る内容がありましたので、こちらも紹介します。

先代女将から引き継いだ加賀屋のモットーは「笑顔で気働き」です。
笑顔は、目と口の線を少し崩して表情を柔らかくすること。気働きは、現場でのやりとりや観察からお客様のニーズを理解することです。お手伝いをしたほうがよいのか、どういうサービスをお求めなのか、さりげない会話の中から判断します。

おもてなしの中身は、時代とともに変わっています。私が先代に学び始めた約50年前は「10回はお茶を差し上げなさい」と教わりました。近年は「ゆっくりしたい」というお客様が増えてきたのでお部屋への出入りは以前より減らしています。
おもてなしの最前線を担う客室係は100人を越えます。重いお料理を各階の配膳室まで自動で運ぶ搬送システムを導入したのは1980年代。配膳の負担で腱鞘炎になって辞める女性が多かったのです。小さな子供を育てながら働く従業員のために、保育園と母子寮を兼ねた施設を設けたのもその頃でした。客室係がいつも笑顔でお客様のことに集中できること。それがおもてなしには大事だと考えました。時代を見つめることが大切だと思います。