vol.46

不易流行

2019年がスタートしました。新しい年のはじめに、「不易流行」という言葉から、変化の時代における仕事への向き合い方について考えてみたいと思います。

広辞苑によると、「不易は、詩の基本である永遠性。流行は、その時々の新風の体。根本においては一である」とあります。いつでも変わることのない「不易」と時代に応じて変化する「流行」が根本において同じということは、変わらないことが変わることであり、変わることが変わらないことでもある、ということでしょうか?
経営も同じで、継続性と革新性が重要で、残し伝えるものはきちんと残し、変えるべきものは勇気をもって変えることで継続することができる、ということでしょうか。

 

飲みニケーションが仕事に効く

古くて最新の経営術(AERA 2018.12/3号:堀場製作所の事例から)

昭和の響きなどと、あなどってはいけない。“ 飲みニケーション ” が今、脚光を浴びている。
世界的計測機器メーカーの同社は会長ら役員が社員をもてなす。「乾杯!」 ある日の夕方6時、京都市南区にある本社の講堂で、足立社長が声をあげた。11月生まれの社員、総勢128人の誕生会だ。足立社長、堀場会長など10人の役員がホスト役になり、和気あいあいとしたパーティが始まった。
誕生会に出席するのは一般従業員と役員のみ。管理職は参加せず、新入社員も会長もわけ隔てなく自由に話ができる。社員の参加は強制でないが、出席率は高い。同社で毎月の誕生会が開催されるようになったのは1999年のこと。当時社長だった堀場会長が発案者だ。社員がメールで役員に意見を直訴できる制度を設けたのに、2ヶ月で4通しか集まらなかったそうで、直接顔を合わせて酒を飲みながら意見を言える場をつくろうと始まったという。現在、京都本社では毎月、東京・名古屋・九州の各支社でも年に数度開催。堀場会長をはじめ役員全員は最優先業務として各社をまわり、年20回の誕生パーティのホストを務める。誕生会の他にも、夏には会社屋上でビアガーデンを企画、誕生会に出席できない管理職には、年末に京都市内のホテルでタキシード・和服着用の本格的なパーティを開く。
「役員にとっても現場の社員のリアルな声が聞け、経営方針がきちんと伝わっているかを確認できる貴重な場です。社是は “ おもしくおかしく ”。 趣味に没頭している時、人は寝る間も忘れ、集中して楽しみます。その状態が仕事になれば最高です。部課ごとの飲み会も頻繁にあり、ある雑誌に日本一飲み会の多い会社と書かれたこともあります。」

同社は黎明期から創業者の妻が手作りのケーキで社員をもてなしたり、酒席で役員がエプロンをつけ料理を振る舞ったりしたという。時代が変わってもその伝統が引き継がれるのは「飲みニケーションこそが堀場の強さを作る」という確信があるからだ。